いつか詩が歌えるような

 

ススキの野原の背は伸びていった

腰の位置一面の馬の背を黄金色の風するり抜けてゆき

誰かの帽子を飛ばすかも

 

夏の終わりがたまらなく好き

秋風は吹く さよならの匂いを連れてやってくる

白い花揺れるリボンをつまむ銀の指輪

 

花咲ヶ丘の綿毛を飛ばす風が

いつか袂に報せを飛ばすだろう

 

いつか詩がうたえるような

そんなような気持ちになって

嬉しくなって 踊り出す足

いろんなことがあったのよと伝える口

 

歩く足おとはステップを踏む

確かに遠くに聞こえた車のドアを開ける音

窓を覗けば 凛々しい帽子と立つあなた 

 

花咲ヶ丘の綿毛を飛ばす風が

いつか袂に報せを飛ばすだろう

 

いつか詩がうたえるような

そんなような気持ちになって

嬉しくなって 踊り出す足

いろんなことがあったのよと伝える

 

くちびる 歌う 夢に見た 未来

声が聞きたいよ いま

 

 

いつか詩がうたえるような

そんなような気持ちになって

嬉しくなって 踊り出す足

いろんなことがあったのよと伝える口